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川崎F ラストプレーから大逆転

[ 2009年7月29日 22:13 ]

川崎―鹿島 延長前半、ゴールを決める川崎・鄭大世(中央)

 【ナビスコ杯準々決勝・川崎F3―0鹿島】4分と表示された後半のロスタイムも既に4分半になろうとしていた。第1戦で背負った1点差を追う川崎Fのおそらくラストプレー。ジュニーニョが右サイドの角度のないところから右足を振り抜く。劇的な同点ゴールが吸い込まれた。

 「最後の最後まであきらめずにやった」と殊勲のジュニーニョは胸を張る。延長に入ると、勢いの差は明白だった。前半4分、ジュニーニョのクロスをDFの後ろでフリーになったレナチーニョが頭で合わせて勝ち越し。同12分、鄭大世が鮮やかな切り返しから試合を決める3点目を奪った。
 7月だけで3度目の鹿島との対戦。5日のリーグ戦では先制し、さらに相手が1人少なくなった状況から追い付かれ引き分け。15日のナビスコ杯準々決勝第1戦は0―1で苦杯をなめていた。リーグ戦で独走を許す鹿島に、カップ戦では何とか一矢を報いたかった。
 2年ぶりのナビスコ杯4強。鄭大世が「この勢いで決勝までいきたい」と言えば、中村は「鹿島を倒したんで優勝しないといけない」と、さらに威勢がいい。難敵を下し、悲願の初タイトルが視野に入った。

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2009年7月29日のニュース