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ゴールでアピールを!俊輔初陣はFWになる

[ 2009年7月25日 06:00 ]

デビュー戦となる25日の地元クラブとの試合に向けて、練習する中村俊輔

 ジローナで合宿中のエスパニョールは25日、地元アマチュアクラブ・ペララーダ(カタルーニャ地方リーグ1部)と今季初の練習試合を行う。新天地での“デビュー”を迎えるMF中村俊輔(31)は4―2―3―1の左右どちらかの攻撃的MFでの出場が濃厚。3トップのイメージを持ちFWのようにゴールに迫ることを宣言した。

 新天地での初陣を前に、中村の頭にはしっかりとイメージができていた。チーム合流から13日目で迎える初の対外試合。16日から始まったジローナ合宿の戦術練習では主に4―2―3―1の左右の攻撃的MFでプレー。ペララーダ戦でも同じ位置に入る可能性が高いが「このチームはサイドハーフというより3トップに近い雰囲気がある。センタリングに速く突っ込みたい。その瞬間はFWになる」と力を込めた。

 セルティックや日本代表でも右MFに入る機会が多いが、主にパサー的な役割を担ってきた。だが、デラペーニャ、ベルドゥら中盤に技巧派がそろうエスパニョールではよりゴールに近い位置での仕事も要求される。「自分は使われるタイプでもあるから、いろいろなタイミングを確かめながらやる」と、司令塔ではなくアタッカーのイメージでピッチに立つ。

 移籍後はフルコートのゲームを一度もしていない。筋肉系のトラブルなどで別メニュー調整中の選手が続出している影響もあり、連係面などは未知の部分も多い。それでも「チームに何を求められているのか、探りながらのプレーになる。練習の一環」とした上で「ボックス(ペナルティーエリア内)で迫力を見せたい」と得点への意欲を見せた。頭に描くのは限りなくFWに近い、攻撃的MF。技巧派レフティーは新天地で模索を続けながら、己の可能性を広げていく。

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2009年7月25日のニュース