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「J秋春制」見送り…鬼武チェアマンが結論

[ 2009年3月9日 20:00 ]

  日本サッカー協会は9日、東京都内で常務理事会を開き、Jリーグ将来構想委員会の委員長を務める鬼武健二副会長(Jリーグチェアマン)がJリーグ各クラブの経営面にマイナスの影響を与えるとして、秋開幕、翌春閉幕の「秋春シーズン制」(秋春制)へは移行しないことを報告した。

 鬼武委員長は「Jリーグのクラブ経営を中心に考えた。(集客の多い)7、8月に試合がなくなると経営問題に発展する」と話した。移行を促してきた日本協会の犬飼基昭会長は報告を受けて再検討する可能性を示したが、事実上の結論が出たといえる。
 犬飼会長は昨年7月の就任当初から、夏場の猛暑回避によるプレーの質向上で試合の興行価値を高める必要性を説き、欧州では一般的な秋春制導入を主張してきた。だが、試合会場の改修に巨額な設備投資が必要な上、積雪地域のクラブを中心に反対意見が根強く、Jリーグ側は移行に消極的だった。

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2009年3月9日のニュース