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広島皆実 金島が値千金のゴール

[ 2009年1月10日 14:39 ]

 第87回全国高校サッカー選手権は10日、埼玉スタジアムで準決勝が行われ、第2試合では広島皆実(広島)が1―0で鹿島学園(茨城)を下し、初の決勝進出を決めた。

 前半は両チームとも決め手を欠き0-0で終了。
 広島皆実は後半12分、ゴール前に詰めていたFW金島悠太(3年)が左足で押し込んで待望の先制ゴール。その後は堅守で守り抜き、広島県勢としては40年ぶりとなる決勝進出となった。

 後半12分、広島皆実のFW金島が左足で先制のネットを揺らした。この1点で十分だった。鹿島学園に打たせたシュートは後半のわずか3本だけ。自慢の堅守がさえ渡った。
 攻撃は20本のシュートを放ちながら1点止まり。それでも、守りの意識が途切れることはなかった。「今は1点を取れば勝てる自信がある」とDF松岡主将は言う。
 高い球を放り込んでくれば頭ではじき返し、中盤で球を持たれればすぐに複数で取り返す。鹿島学園のFW忍穂井は「こぼれ球すら拾えなかった」とぼうぜんとした表情で振り返った。
 守りの軸となる松岡は3大会連続で選手権大会を経験し、チームも今大会では5試合で1失点とほぼ完ぺきだ。藤井監督は「先輩を含めて、皆実がつくり上げてきた守備力という伝統は大きい」と大きな勝因に胸を張った。
 初めて立つ決勝の舞台では、屈指のFW大迫勇を擁する鹿児島城西と戦う。昨年の練習試合は3戦全勝で2試合完封している。国立競技場でも伝統の堅守は通じるか。

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2009年1月10日のニュース