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調整不足者は強制送還!岡田監督鬼になる

[ 2009年1月10日 06:00 ]

日本代表合宿のため、鹿児島県指宿市内の宿舎に入る岡田武史監督

 日本代表は10日、アジア杯予選のイエメン戦(20日、熊本)に向けて鹿児島・指宿合宿をスタートさせる。1日早く現地入りした岡田武史監督(52)は、浦和のDF阿部勇樹(27)と大分のMF金崎夢生(19)がともに体調不良であることを公表。同時に調整不足が著しい選手に対しては強制送還も辞さない厳しい姿勢を示した。

 岡田監督が鬼になる覚悟を示した。選手より一足早く指宿入りした岡田監督は、今合宿に向けての方針について問われた瞬間、険しい表情で口を開いた。
 「コンディション確認をやらないといけない。どうやら、自主トレが進んでいない選手がいる。代表で体力づくりはやってられない。もし仮に安易な雰囲気なら引き締める必要がある」
 指揮官が語気を強めた裏には、DF阿部とMF金崎の体調不良が発覚したことがある。阿部は胃腸炎で、金崎は昨年11月23日の鹿島戦で痛めた右足首の捻挫がまだ完治していない。今合宿を2月11日のW杯アジア最終予選のオーストラリア戦に向けた重要なキャンプと位置づけていた指揮官だけに、思わぬ誤算にイライラが頂点に達した。
 そもそも、指揮官は今合宿に向け招集メンバーには事前に自主トレのメニューを配布。体づくりが完了していることを前提に、合宿初日から「ボールを使う練習を考えていた」という。だが、自主トレ不足の選手がいた場合には、その青写真も大きく狂うことになる。
 岡田監督は阿部と金崎の2選手について「あした見て決める」と話したが、この2人に限らず調整不足の選手については強制送還も辞さない構えで対応することになる。「W杯予選はそんなに甘いものではない」と岡田監督。10日からスタートする指宿合宿では代表戦士の意気込みもチェックされることになる。

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2009年1月10日のニュース