×

俊輔2戦連続アシストで完全復活証明

[ 2008年8月24日 06:00 ]

<セルティック・フォルカーク>前半、ドリブルで攻め込む中村

 スコットランドリーグ1部・セルティックのMF中村俊輔(30)が23日、ホームでのフォルカーク戦に右MFでフル出場。2試合連続のアシストで3―0勝利に貢献した。今季、ホーム初登場となった中村は攻守に奮闘。前半32分にはピンポイントのFKでDFマクマナスの先制ゴールをアシスト。手術した股関節の影響を感じさせない動きで完全復活を印象付けた。(グラスゴー・三木裕司通信員)

 頼れる男が帰ってきた。中村にとって今季、初のホームゲーム。股関節の手術を乗り越え、復活をアピールする左足の一撃は前半32分だった。右サイドから低い弾道でスピードのあるFKをゴール前へ。ニアサイドに飛び込んで来たDFマクマナスの左肩付近に当たったボールはゴール左隅に飛び込んだ。今季初戦となったダンディーU戦に続く2試合連続のアシスト。チームは一気に勢いづき、2―0で前半を折り返した。

 シーズン開幕直前の7月30日にドイツで股関節の手術を受け、17日のダンディーU戦で戦列復帰した。今季初戦で初アシストをマークしたものの、後半23分に途中交代した。試合後には患部の張りを訴え周囲を心配させたが、順調に回復。中村は「前回(ダンディーU戦)は70分ぐらいだったが、今度は90分できる」とフォルカーク戦のフル出場を目標に掲げ、不安なしをアピールした。

 後半に入っても中村の動きは落ちない。攻撃だけでなく自陣に戻って守備にも奮闘し、相手に付け入るスキを与えなかった。「CLやカップ戦が始まると週2試合になるので冬に向けて体をつくっていきたい」とシーズン全体を見据えてのプレーだった。

 日本代表でもいよいよW杯最終予選が幕を開ける。中村不在で臨んだ20日のウルグアイ戦で日本代表は1―3と完敗。9月6日に迫ったバーレーン戦のテストマッチに敗れたことで、中村待望論はさらに高まった。25日の代表発表で名を連ねることが確実。リーグ戦で復活を証明してみせたエースが、岡田ジャパンでもフル回転する。

続きを表示

2008年8月24日のニュース