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反町のカーテンでセットプレー秘密特訓

[ 2008年8月3日 06:00 ]

「世界を驚かせよう」の横断幕の前で円陣を組む五輪日本代表イレブン

 北京五輪代表は2日、名古屋市内で2部練習を行い、午後を非公開にしてセットプレー確認に時間を割いた。公式戦前日以外の練習を非公開にするのは初めてで、反町康治監督(44)はピリピリムード。選手にかん口令を敷くなど情報漏えい防止に神経をとがらせた。チームは3日の名古屋との練習試合で名古屋合宿を打ち上げ、4日に中国入りする。

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 初戦の米国戦を5日後に控え、反町監督が鉄のカーテンを敷いた。午後練習を冒頭15分間を除いて非公開にして観客、報道陣をシャットアウト。セットプレーに時間を割いたことは明言したが「内容?それを言ったら非公開の意味がなくなる」と詳細については口を閉ざした。日本協会関係者は「選手には非公開にした意味を考えるように伝えた」とかん口令を敷いたことを明かした。

 公式戦の前日以外の練習を非公開にするのは、06年8月のチーム発足以来初めて。昨年10月13日の韓国との対外試合を非公開にしたことはあるが、当時は平山ら選手から得点場面など内容の詳細も明かされた。だが、今回は情報漏えい防止を徹底。バックアップでチームに帯同している林でさえも「内容は言えない」としか話さなかった。

 水野をメンバーから外し、オーバーエージの遠藤の招集に失敗したことで右足のキッカーが不在となり、FKのバリエーションを増やす必要があった。ミーティングでは見本として世界中から集めたトリックプレーの映像を確認。相手の意表を突くことが、トリックプレーの生命線となるだけに、指揮官は情報戦に神経をとがらせた。「スーパーなキッカーがいない中でどうするか。本番を楽しみにしていてよ」。秘密特訓の成果は7日の米国戦でベールを脱ぐ。

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2008年8月3日のニュース