×

犬飼会長激怒!日本サッカーにダメ出し

[ 2008年8月3日 06:00 ]

JOMOカップを観戦した日本協会の犬飼会長(右)と小倉副会長

 日本協会の犬飼基昭新会長(66)が「初カミナリ」を落とした。日韓プロリーグ選抜が対戦するオールスター戦、JOMOカップは2日、国立競技場で行われ、Jリーグ選抜は韓国Kリーグ選抜に1―3で完敗した。試合後、メンツをつぶされた格好の犬飼会長は、ゴールへの意識に差があったとして激怒。日本サッカー関係者に猛省を促した。なお、最優秀選手賞は崔成国=チェ・ソングク=(25)、敢闘賞はDF田中マルクス闘莉王(27)が受賞。来年のオールスター戦は韓国で行われる。

【JOMOカップ試合結果


 犬飼会長のこめかみはプルプルと震えていた。初の日韓オールスター対決という歴史的一戦も、試合後は華やかなムードが吹き飛んだ。1―3で完敗し、ホスト国のメンツは丸つぶれ。ボール支配率で上回る時間帯をつくりながら得点に対するどん欲さで負けた――屈辱的な内容だった。

 犬飼会長「完敗だな。ゴールへの気持ちは韓国の方がはるかに強い。3倍あった。サッカーは、ゴールした方が勝つんだよ。ボールをいくら回してもダメ。ボールのそばまで行ってそのあと、どうするのよ!」

 7月の会長就任後、初めてカミナリが落とされた。シュート数は15本の韓国に対し17本と日本が上回った。だが決定力の差は歴然。PKもしっかり決めた韓国に対し、山瀬のPKは相手GKに簡単に読まれた。ゴールへの意識の違いが、そのまま結果に表れた。

 犬飼会長「ポゼッション(ボール支配)すれば何とかなると考えてしまう、日本サッカーの典型だった。反省材料が出たな。これは代表でも同じ。監督やコーチにも言ったよ」

 メンバー中13人が日本代表候補。犬飼会長の怒りの矛先は試合を視察した岡田監督以下、コーチ陣にも向けられた。唯一、評価したのは、浦和時代から知っている反撃弾を決めた闘莉王だけ。「闘莉王は点を取ろうとしてた。ああいうやつがもっと増えないと」と新会長。歴史的一戦で喫した屈辱的敗戦だけに、怒号に近いゲキはとどまることを知らず。新会長の熱き思いが、日本代表チームにしっかり届いただろうか――。

続きを表示

2008年8月3日のニュース