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“やっぱり俊輔”を証明した夜!

[ 2008年6月2日 22:51 ]

後半、FKを放つ中村俊

 組織と個人技。岡田監督が目指す緻密なサッカーに欧州組の技が融合した新しい日本のサッカーがピッチ上に結実した。日本が4連戦の最初のオマーン戦で、今後に弾みをつける勝ち点3。3月のバーレーン戦で敗れた後「これからは好きにやらせてもらう」と宣言した岡田監督なりの答えでもあった。

 中心にいたのはやはり司令塔の中村俊だった。「いい形のサッカーなんてそうできるもんじゃない」と、大一番で何より戦う姿勢を強調していた背番号10が試合を決定づけた。
 1―0の前半22分、自陣からのロングパスを走り込んだ闘莉王に合わせ、大久保の追加点を呼び込む。圧巻は後半4分。松井からのパスを受け、フェイントから右足で豪快に決めてオマーンにとどめを刺した。長谷部を含めた欧州組が組織の中で貴重なアクセントとなり、リズムを生んだ。
 バーレーン戦後の代表を取り巻く空気は重苦しかった。試合直前は異例の3日間連続の非公開練習。周囲の目が届かない環境で目指す日本のサッカーの精度を高め、そして大一番で発揮した。日本に再び、南アフリカへ向かう力を与える大きな勝利だった。

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2008年6月2日のニュース