×

1年8カ月ぶり!玉田 仰天招集

[ 2008年3月15日 06:00 ]

04年アジア杯準決勝のバーレーン戦で2得点と大活躍した玉田

 日本サッカー協会は14日、W杯アジア3次予選のバーレーン戦(26日、マナマ)に向けた中東遠征メンバー21人を発表。06年W杯ドイツ大会を最後に代表から遠ざかっていたFW玉田圭司(27=名古屋)が約1年8カ月ぶりに招集された。岡田武史監督(51)は昨年12月の就任以降、合宿でも玉田を招集しておらず、ビックリ仰天の選出で大一番に挑む。

【日本代表メンバー


 メガネの指揮官の大胆招集は、日本協会のトップですら予想できなかった。JFAハウスでラジオ収録を終えた川淵キャプテンは、玉田招集の感想を聞かれると「ビックリした」と目を丸くした。玉田が日本代表に招集されるのは約1年8カ月ぶり。「(日本代表に)呼び戻すときは決心がいる。徐々に岡田色が出てきているということ」。驚きながらも岡田監督の決断にエールを送った。

 岡田監督は今回の代表選出について「大枠で35人のメンバーを考えていた。バーレーンはタフなサッカーをしてくるし、グラウンドも悪い。暑さもある。こちらのコンディションを考慮して選んだ」と語った。ただ、昨年12月の千葉合宿、1月の指宿合宿にも玉田は招集しておらず、唐突感は否めない。04年8月のアジア杯準決勝ではバーレーンから2ゴールを決めているものの、それも3年7カ月前のこと。06年W杯ドイツ大会のブラジル戦の鮮烈な先制ゴールも今や過去の話だ。数少ない左利き、自力で突破できるタイプというのはプラス材料だが、チームにフィットするかどうかはフタを開けてみないと分からないのが実情。岡田監督にとっては大きな賭けとなる。

 玉田は15日の浦和戦(埼玉スタジアム)に備え、午前中の練習を終えてから埼玉入り。突然の招集に「驚きました」と話しながらも「代表に選出されただけでは意味がないので、試合に出場したい」とやる気をみせた。

 浦和戦は同じ日本代表FWの高原との“直接対決”となる。「チャンスメークをしつつ、ゴールを決められれば狙っていきたい」。昨季は左足首の捻挫など相次ぐ故障に見舞われリーグ戦14試合の出場にとどまった。ストイコビッチ監督に代わった今季はモチベーションを取り戻し「みんなを引っ張っていきたい」とリーダーシップも芽生えてきた。日本代表にふさわしい存在として再び周囲を納得させるには、岡田監督が視察に訪れる浦和戦で結果を出すしかない。

続きを表示

2008年3月15日のニュース