矢沢　日本勢初の決勝もメダルならず９位

男子スラローム・カヤックシングルで、決勝の競技を終えた矢沢一輝

ロンドン五輪カヌー

　スラロームの男子カヤックシングル決勝で矢沢一輝（山田記念朝日病院）は１０４・４４点で９位だった。日本勢としてこの種目で初めて決勝に進出したが、カヌーの日本勢初のメダルは逃した。モルメンティ（イタリア）が９３・４３点で優勝した。

　上位１０人による決勝で、矢沢は９位に終わった。それでも、３日前の予選では通過ラインぎりぎりの１５位だったが、準決勝ではノーミスの安定したレース運びを見せて９位で決勝に進出するなど健闘。予選落ちした北京五輪からの成長を示し、馬場コーチも「決勝進出は快挙だ。うれしいです」と喜んだ。波が一定でなく、関門のポールに体を接触させる選手が相次いだ難コース。奮闘した矢沢は詰め掛けたスタンドの観客から大きな声援を受けていた。