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内村 視線はすでにリオ五輪「満足していない 表現したい理想の体操がある」

[ 2012年8月2日 07:09 ]

体操男子個人総合決勝であん馬の演技を終えてガッツポーズの内村航平

ロンドン五輪体操

 男子個人総合決勝で、内村航平(23=コナミ)が合計92・690点で金メダルを獲得。日本男子としては84年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来、28年ぶりの戴冠で3連覇中の世界選手権と合わせたダブル・タイトルは日本初となった。

 だんだん喜びがこみ上げてきた。「夢のよう。日の丸が揚がるのを最高だなぁと思いながら見ていた」。表彰式を終えた内村はしみじみと金メダルの重みを実感した。

 「やり返したというより、ようやく自分が自分であることを証明できた」と内村。団体での結果は結果として、それを引きずらず、切り替えたのが奏功した。深く考え込まなかったことが、栄光への道へとつながった。

 しかし、「美しさ」を標榜する内村にとって、金メダルが終着点ではない。「一番いい色のメダルをとった今も満足していない。結果ではなく、表現したい理想の体操がある」と挑戦はまだ続く。「リオデジャネイロ五輪もある」と早くも4年後を見据えていた。

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2012年8月2日のニュース