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福田選手団長が野球、マラソンを斬った

[ 2008年8月25日 06:00 ]

 【北京五輪】日本選手団の福田富昭団長(66)が24日、北京市内で総括会見を行った。やり玉に挙がったのは、プロ選手で固めながらメダルを逃した野球代表で「強い選手をチームから引っ張って集めて、ちょちょっと練習すれば勝てる、という甘いもんじゃない」とバッサリ。「平常時からチームジャパンとして同じ釜の飯を食って、遠征して、強い連帯感を持たないと勝てない」と批判した。

 また、男女マラソンで欠場者が出た上に、補欠を出場させられなかったことについては「(故障が)選手とコーチだけの話になって、競技団体が情報を知らないのは問題」と指摘。野球とマラソンに共通する事項として「五輪選手は原則、選手村に入らないと駄目。各連盟で特別扱いをしているところには大いに問題がある」と語気を強めた。
 一方、金メダル2ケタ、総数30個という目標は達成できなかったが「アテネまでは強い弱いがハッキリしていたが、今回の特徴は競技レベルが飛躍的に向上したこと。その中で選手たちは一生懸命戦ってくれた」と評価。特に世界新で優勝した競泳の北島とレスリングなどの活躍を取り上げ「やはり団体球技の優勝は各国からも大きな反響があった」とソフトボールの健闘も称えた。
 12年ロンドン五輪に向けては、上村春樹総監督が「まんべんなく強化するのではなく、ターゲットを絞って強化しないと世界で戦うのは無理」と話し、ナショナルトレーニングセンターを中心に重点種目を決めて手厚いサポートをする考えを明らかにした。

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2008年8月25日のニュース