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12年ロンドン五輪は無駄省きコンパクトに

[ 2008年8月24日 17:14 ]

 次回ロンドン五輪は2012年7月27日から8月12日まで、ロンドン東部に建設中の五輪公園を中心に開催される。「壮大なショーが終わった後も価値が残る大会を開催することが目標」(セバスチャン・コー組織委員会会長)という、無駄を省いたコンパクトな大会になる見通しだ。

 特徴的なのは開、閉会式や陸上の舞台となる五輪スタジアムだ。地面をすり鉢状に掘り下げて2万5000席の競技場を建設。その上に鉄骨を組んだ仮設部分を乗せる2層構造で、計8万人を収容する。五輪後は仮設部分を解体し、「地域の競技場」に生まれ変わる。
 五輪公園では水泳、バスケットボール、自転車などが行われるが、ロンドンらしい華やかさも忘れていない。サッカー決勝は「聖地」ウェンブリー、テニスはウィンブルドン、トライアスロンはハイドパーク、馬術は天文台で有名なグリニッジ公園と、観光名所が会場になる。
 実用本位の五輪スタジアムには、北京五輪メーン会場の国家体育場に比べて「ありきたり」「貧弱だ」など批判の声も出ている。しかしコー会長は仮設部分があることで「覆ったり飾ったり、独創性を発揮できる。さまざまな可能性がある」と英国人の知恵に自信を示している。(共同)

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2008年8月24日のニュース