【東京大賞典】7歳インカン 初のG1獲りへ充実ぶりアピール

[ 2017年12月28日 05:30 ]

坂路で軽快な動きを見せるインカンテーション
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 ダートの年末グランプリ「第63回東京大賞典」が29日、薄暮開催の大井競馬場でゲートイン。28日は指定の各競馬場や場外で前日発売が実施される。重賞6勝の中央馬インカンテーションは今春かしわ記念2着、秋はG3連勝と勢い抜群。TCK初登場で初のG1獲りに挑む。

 7歳とは思えないくらい体も走りも若々しい。インカンテーションはこの秋、休み明けの白山大賞典を快勝。前走の武蔵野Sは7枠13番からスッと好位へ。流れが落ち着いたとみるや、4角から仕掛けていった。ハナを切ったベストウォーリアをラスト1F手前で捉えると、最後は外から迫るサンライズソアを半馬身差振り切ってゴール。重賞6勝目を決めた。

 陣営が最大目標に掲げているのが、15年にコパノリッキーの半馬身差2着だったフェブラリーS。羽月師は「中京でも勝ち鞍はあるが重賞となると、あまりいい競馬をしていない」とコース相性を考慮してチャンピオンズC(12月3日)を早々と見送ることに。暮れの大井へピタリと照準を合わせてきた。

 この中間も順調そのもの。クリスマスイブ24日の最終追い切りは羽月師が手綱を取って栗東坂路へ。馬なり単走で余力たっぷりに駆け上がった(4F54秒3〜1F13秒0)。2週前にCWコース、1週前に坂路と2週連続の併せ馬で、しっかり負荷をかけてある。態勢はきっちり整った。羽月師は「状態はいいですよ。7歳でも衰えはありません」と充実ぶりをアピールした。

 東京大賞典では2F延長への対応が鍵になる。「たまにスタートが悪い時があるが前走はうまく出てくれた。あとは折り合い。少し気負うところがあるのでリズム良く走ってくれたら…」。これまで2度の骨折で休養。そのたびに逆境からはい上がった。待望のG1初制覇をここで決める。

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2017年12月28日のニュース