【ジャパンC】豪ブームタイム 頂へ!母国同様5日前追い

[ 2017年11月22日 05:30 ]

富士山方向に向かって追い切るブームタイム
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 14年ぶりにオーストラリアから参戦するブームタイムは、母国と同様にレース5日前に追い切るパターンを踏襲。東京競馬場の芝コースに入ると、その感触を確かめるように、ゆっくりゆっくりと歩を進める。西方にはどっしりと構える富士山。そのあまりの美しさに、心を奪われているようにも見える。

 2コーナー手前から徐々にペースアップ。直線半ばで仕掛けられるとスッと加速して6F83秒2〜1F11秒8。ゴール板を過ぎてもスピードを保ったまま向正面手前まで駆け抜け、元気いっぱいの最終追い切りを終えた。見守ったフェネシー助手は満足そうな表情で切り出した。

 「気分よく走れていて、いい動き。日本の芝も重すぎず軽すぎず、とてもいいコンディション。初めての環境でも、フレミントン(豪州の競馬場)にいる時と同じように気持ちよく過ごせている」

 連闘で挑んだ今年のコーフィールドC(2400メートル)でG1初制覇も、続くメルボルンC(3200メートル)は直線で失速して15着。レース間隔が詰まった上での海外初挑戦となるが、フェネシー助手は「非常にタフな馬なので問題ない」と力強い。管理するヘイズ師は開業初年度の90年にベタールースンアップで優勝。当時も遠征に同行したという同助手は「2400メートルが一番合っている」と遠く望む富士の山頂を見つめていた。

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