【ジャパンC】マカヒキ 谷間の4歳復活!14年エピファ再現だ

[ 2017年11月22日 05:30 ]

軽く調整するマカヒキ
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 過去のレースパターンから穴馬をあぶり出す秋のG1企画「激走馬ロックオン」は、復活Vを目指す昨年のダービー馬マカヒキに注目。5歳と3歳の世代闘争のはざまで、評価を下げていた4歳エピファネイアが復活Vを遂げた14年同様、ジャパンCに強い4歳馬が、強力ライバルを退ける!?

 【情勢】今年は連覇を狙うキタサンブラックが断然の主役で、逆転を狙うのが成績的にも肉薄している同じ5歳世代のサトノクラウン、シュヴァルグラン。強力布陣の5歳勢にレイデオロ、ソウルスターリングの3歳クラシックウイナーが挑む構図だ。

 【近似】状況が似ているのは14年。3連覇が懸かっていた5歳牝馬ジェンティルドンナが1番人気。桜花賞V、オークス2着の3歳牝馬ハープスターが2番人気に続いた。当時最強とされた5歳世代からはジャスタウェイ、スピルバーグ、フェノーメノなどG1馬がエントリー。3歳はその年の皐月賞馬イスラボニータ、ダービー馬ワンアンドオンリーも顔をそろえていた。しかし、勝ったのは谷間の世代で注目度も低かった4歳エピファネイア。前年のクラシックで2、2、1着と活躍しながら、菊花賞Vを最後に白星から遠ざかっていた実力馬の電撃復活だった。

 【浮上】今年の激走候補として、ズバリ傾向に当てはまるのがマカヒキだ。昨年のダービー馬で皐月賞も2着と好走。秋はフランスに遠征し凱旋門賞こそ大敗したが、G2ニエル賞を制した。明け4歳の今年は4戦して3、4、6、5着。エピファの4歳時のJC出走までの成績が3、4、6着で、勝ち切れないが大敗もないという内容が類似。5歳と3歳が注目される状況で、昨年のパフォーマンスが忘れられてしまった4歳馬。舞台となる東京2400メートルへの出走がダービー以来という状況も一致している。ジャパンCは過去10年で4歳馬が6勝し、13年から昨年まで4連勝中。谷間世代と侮るなかれ。ブラックもクラウンも勝てなかったダービーを制した剛脚を、フルに発揮するのはこの舞台しかない。

 ≪14年VTR≫サトノシュレンが前半5Fを59秒6で通過する締まったペース。4番枠のエピファネイアは、好位3番手の内をキープし、直線残り400メートルで馬なりのまま先頭へ。荒れた芝に伸びあぐねるジェンティルドンナ、ハープスターを尻目に、後続を突き放して独走態勢。最後はジャスタウェイが脚を伸ばしたが、4馬身差をつけて圧勝した。

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2017年11月22日のニュース