【菊花賞】ガナドル 4F54秒4、単走で静かに臨戦態勢

[ 2017年10月19日 05:30 ]

<菊花賞>単走で追い切るウインガナドル
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 【G1ドキュメント=18日】久々に太陽のお出まし。ウインガナドルは午前8時半すぎ、ハロー明け(馬場整地の直後)のWコースに出てきた。ゆったりと、手綱を押さえたまま、直線半ばで前を走る他厩舎2頭を軽〜く抜き去って行く。4F54秒4〜1F13秒0(馬なり)。“静”に徹した追い切り。小田がよく見ると、柔らかい日差しを受けた黒鹿毛の体はピッカピカ。「こんなに体調が良かったのか…」。実は主戦・津村が乗った12日の1週前追いは濃いモヤで見えなかった。

 上原師は「先週、津村騎手に乗ってもらい、強めの実質的な最終追い。今日は輸送も考慮して、単走で気分良く走らせた。良かったですね」とニッコリ。当週サラッと…は青写真通り。舞台裏を明かせば、津村の共同会見は追い切る前の7時50分に始まっていた。津村は「凄い霧で戸惑う面もあったけど、しまいもいい反応だった」と先週の好追い切りを述懐。「2歳の時はピリピリした面があったけど、落ち着いて力を出せるようになった。新潟記念(4着)は勝ち馬(タツゴウゲキ)に直線で早めにかわされながら、盛り返した根性は頼もしい」。全9戦中、7戦で手綱を取る津村は昨夏新潟新馬から1年余りでの成長に目を細めた。

 父ステイゴールド&母の父メジロマックイーン。11年の3冠馬オルフェーヴルや12年菊花賞馬ゴールドシップと同じ黄金配合。津村自身、今年は自己最高の41勝(18日現在)と充実。「僕の数字より、馬にも僕自身もG1初制覇が懸かる。そのために頑張りたい。馬場は悪くなっても大丈夫。血統的にも3000メートルは大丈夫」そう言って、津村は目を輝かせた。霧のち晴れ、週末は雨。ガナドルのラスト1冠は“雨降って地固まる”のか。

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2017年10月19日のニュース