【京都金杯】フィエロ初夢駆けだ!抑えるつもりでも12秒3

[ 2017年1月4日 05:30 ]

<京都金杯>朝日に向かい、黒光の馬体で坂路を駆け上がるフィエロ
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 17年中央競馬の開幕重賞「第55回スポニチ賞京都金杯」、「第66回中山金杯」の出走馬が3日、決まった。東西トレセンでは最終調整が行われ、京都金杯出走のフィエロは中11日の臨戦でも疲れ知らずのフットワークを披露。新コンビ・フォーリーを背に初重賞タイトルを手にする態勢を整えた。また、中山金杯出走のトミケンスラーヴァは年男の長岡が騎乗し一発を狙う。なお、東西金杯の枠順は4日に確定する。

 フィエロにはいつも同じフレーズがつきまとう。“いつ重賞を獲ってもおかしくない”。14年4月のマイラーズCから15戦ずっとグレードレースを戦ってきた。全て勝ち馬から1秒以上離されておらず2着、3着が4回ずつ。3年前のマイルCSではビッグタイトルに鼻差まで接近したものの、届きそうで届かない。ある意味、日本人が好むタイプと言えるだろう。

 今回は中11日だけに、稽古はソフトに。大みそかに坂路で4F62秒5〜1F13秒1の時計を出し、明けて3日も坂路で4F54秒2〜1F12秒3。藤原英師は「(時計は)もっと抑えるつもりだったけど」と言葉を一つ置いて、切りだした。

 「間隔は詰まっているけど、状態はいいです。京都はベスト。そういう意味でも使うことにしました。前走(阪神C3着)は勝てるかと思ったけど…。外を回らされる形になったし、運もなかった」

 前走はスッとゲートを出て中団に取り付いた。4コーナーで外へ持ち出し直線は一歩一歩、着実に脚を伸ばした。勝ち馬から頭+首差の3着と惜しい競馬だった。

 初コンビを組むのは短期免許で5日から騎乗するフォーリー。これがいい“刺激”とならないか。「初めて乗るジョッキーなので、そこがどうか。かえってその方が走るかも」と師は言葉を添えた。

 手綱を託す28歳のアイルランド人は2年連続で日本の競馬に参戦。昨年は京成杯を5番人気プロフェットで勝って重賞初制覇。高配を演出した。京都でも多くの騎乗をこなしており、コースに不安もないだろう。未知の魅力にあふれる組み合わせで、今度こそ悲願の初タイトルをもぎ取ってみせる。

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2017年1月4日のニュース