【東京新聞杯】ダノンプラチナ 力感たっぷり及第点

[ 2016年2月4日 05:30 ]

蛯名を背に併せ馬で追い切るダノンプラチナ(手前)

 東京新聞杯の追い切りが3日、美浦、栗東トレセンで行われた。ダノンプラチナの最終追いを終えた蛯名は、真顔で報道陣の輪に加わった。

 「動きは少し重くて、ピリッとしない感じもある。休み明けも考慮して、長めから行ったので、これで中身が伴ってくれれば」

 決して甘口ジャッジではない巧腕。昨年12月香港遠征後の帰国初戦でも、注目の高さは痛感している。角馬場で入念に乗り込み、Wコースへ。バーディーイーグル(6歳1600万)を4馬身後ろから意欲的に追い掛け、直線は内へ。5F69秒2~1F12秒9(強め)。鞍上の指示に応え、パワーに任せて内から併入に持ち込んだ。力感たっぷりで、及第点の内容だ。

 見届けた国枝師は「少し行きたがった面もあって、しまいは多少硬かったかな。ただ全体的には良かった」と納得顔。続けて「時季的なものもあって、体はちょっと立派」(同師)と仕上がりについて説明した。

 メンバー中、ただ1頭のG1馬。2歳時に朝日杯FSを制し、今回の東京1600メートルは3戦全勝と条件は整っている。上半期の最大目標となる安田記念(6月5日、東京)は確かに先でも貫禄は示したい。蛯名は「もともと力があるから。それに体はいい意味で膨らんで、良くなっている。4歳になって、古馬らしくなりつつある」とパワーアップも感じている。

 香港マイル(7着)は出遅れに加え、直線で前が詰まる不利。スムーズなら、勝ち馬モーリスに迫った可能性もあった。国枝師は「府中のマイルは競馬がしやすい。安田記念という目標もあるし、いいスタートを切りたい。プラチナの方も輝けるように頑張ります」と京都メーン・きさらぎ賞の有力馬サトノダイヤモンドも意識!?して、始動戦Vを見据えていた。

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2016年2月4日のニュース