【クイーンS】ブランネージュ、イケる飛び級!好時計12秒5

[ 2015年7月31日 05:30 ]

函館Wコースで追い切るブランネージュ

 「第63回クイーンS」の木曜追い切りが30日、函館、札幌競馬場で行われた。1000万勝ちの勢いに乗って重賞獲りに挑むブランネージュがラスト1F12秒5の切れ味を見せつけて好調持続をアピール。格上挑戦で大仕事をやってのける舞台装置が整った。

【クイーンS】

 格上挑戦と侮ってはいけない。前走で1000万を卒業したばかりのブランネージュだが、昨年3歳時にはフローラSでタイム差なしの2着。G1でもオークス5着、秋華賞4着と好勝負を演じてきた。このメンバーなら、むしろ実績は上位だ。仲田助手も「ずっと強いメンバーとやってきてるんで」と気後れするところは全くない。

 中2週のローテーションを考慮しても中間に速い時計を出していない点は気掛かりだったが、この日の最終追いでその不安を一掃した。函館Wコースで単走。向正面から見た目に上々の行きっぷりで、手応え良く3角から4角、そして直線へ。いざ追われるとしっかり反応。見せムチの効果で最後まで気を抜くことなく、5F67秒7~1F12秒5の好時計を刻んだ。前日に栗東から函館入りした仲田助手は「先生からはやってくれ、と言われていました」と藤岡師からの指示を明かした上で、任務遂行に安どの笑みを浮かべる。

 「動きが良かったし、硬さもないし、元気もあります。頭が高いから(掛かり気味に)行っているように見えるけど、コントロールも利いているんですよ。普段、義政(城戸)がうまく乗っているからですね」

 仲田助手は函館に滞在している厩舎所属の3年目・城戸の日々の努力に感謝する。残す関門は長距離輸送だが「過去に輸送が駄目だったことはないので」と意に介さない。

 レースではこれで4戦連続の騎乗となる藤岡康にバトンが渡る。ひと足先に札幌入りした主戦は「もともと大きいところで戦っていた馬だし、スムーズにさえ運べれば」と力こぶ。重賞では善戦ウーマンのイメージが強い4歳牝馬だが、前走の勝利を契機に“飛び級”でのタイトル奪取を狙う。

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2015年7月31日のニュース