G1・2勝馬エピファ引退、左前繋靱帯炎から復帰かなわず…

[ 2015年7月31日 05:30 ]

昨年のJCで圧勝劇を見せたエピファネイア

 13年菊花賞、14年ジャパンCとG1・2勝を挙げたエピファネイア(牡5=角居)が現役を引退することになった。30日、馬主のキャロットファームがホームページ上で発表した。

 今春はドバイ遠征から帰国後、宝塚記念へ向けて調整を進めていたが、6月11日に左前繋靱帯炎(けいじんたいえん)を発症したため出走を断念。その後は北海道安平町のノーザンファーム早来に移動し復帰を目指していた。しかし再度の検査の結果、症状が深刻であることが分かり、完治に時間がかかること、復帰後も再発の可能性が高いことなどが考慮され、この日の発表となった。今後は社台スタリオンステーションで種牡馬となり、近日中に競走馬登録を抹消される。

 角居師は「皐月賞とダービーで2着、菊花賞1着と能力の高さを見せていましたが、有り余るパワーをコントロールできず、なかなか勝たせてあげられませんでした。そんな中、去年のジャパンCを圧勝してあらためて凄い馬だなと。お母さん(シーザリオ)を管理させてもらって、その血統から種牡馬を出せたのは良かったです。望まれて牧場に帰っていくことになるので、いい子を出して世界で活躍してくれたら」と思い入れを語った。

 同馬は05年に日米でオークスを制したシーザリオを母に持つ良血馬(父シンボリクリスエス)。昨年のジャパンC(1着)でのパフォーマンスが評価され、IFHA(国際競馬統括機関連盟)から発表された「ロンジンワールドベストレースホースランキング」では世界2位(1位はジャスタウェイ)にランクイン。今年のドバイワールドC(9着)がラストランとなった。

 ◆エピファネイア 父シンボリクリスエス 母シーザリオ(母の父スペシャルウィーク)牡5歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績14戦6勝(うち海外2戦0勝)総獲得賞金6億9858万2400円(うち海外1078万7400円)

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2015年7月31日のニュース