【新潟新馬戦】ウオッカ第3子アーバンシー 偉大な母に産駒初Vを

[ 2015年7月31日 05:30 ]

ウオッカの第3子・タニノアーバンシー

 ウオッカ3番子のタニノアーバンシー(牝=角居、父シーザスターズ)が、今週の日曜新潟でデビューを迎える。母はダービー、天皇賞・秋などG1・7勝を挙げたが、デビューした産駒2頭は未勝利。兄姉よりも早い時期に仕上がった3番子が母に産駒初勝利をプレゼントする。

 栗東には6月下旬に入厩、1カ月以上乗り込んできた。吉岡助手は「ゲートを受かって放牧に出す予定もあったが、いけそうなのでいけるところまで調教を積んできた」と報告。最終追いは実力馬シャドウダンサー(4歳準オープン)と併入した。余力たっぷりの手応えで、ラスト1F12秒1をマーク。「しっかり動くし、スピードに乗れば持続する。心肺機能が強い。新馬にしては、しっかり動けている」と太鼓判を押す。

 兄姉2頭と同じく、凱旋門賞を制したシーザスターズを父に持つ。580キロの大型馬だった兄ボラーレはデビュー2戦後、放牧先で疝痛(せんつう)のため急死。500キロ前後の姉ケースバイケースは2着が最高と勝ち切れていない。兄姉は大きな体を持て余していたが「緩さも兄姉に比べればマシだし、体は480キロぐらいで出せそう」と感触を口にする。

 舞台となる新潟芝マイルの新馬戦はオルフェーヴル(10年)、ジャスタウェイ(11年)など世界的名馬を生んだレース。吉岡助手は「ヨーイドンというよりジワッと加速するタイプなので、大きいコースの方がいい。中距離向きだと思うし舞台は合いそう」と期待を寄せた。ワールドクラスの良血が越後路から世界へ羽ばたく。

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2015年7月31日のニュース