【朝日杯FS】コスモナインボール×柴田大 “雑草コンビ”が挑戦状

[ 2014年12月18日 05:30 ]

柴田大とのコンビで挑むコスモナインボール

 【G1ドキュメント=17日】コスモナインボールの追い切りを見た岡本は、余計な先入観は捨てなければいけないなと思った。主戦の柴田大を背にWコースでハッピーチャート(4歳500万)を追走し、5F69秒0~1F13秒1。直線は伸びやかな走りで余力たっぷりに0秒2先着した。3連勝中の勢いが十分に感じられる内容。和田雄師は「先週より動きも息も楽だった。理想の調教ができた」と目を細めた。

 昨年の北海道サマーセールでの取引額は105万円(税込み)。同じく朝日杯FSに出走するアッシュゴールドの募集価格(1億8000万円)の100分の1にも満たないが、もちろん陣営は値段で馬を判断したりはしない。柴田大は「新聞で初めて知りました」と笑い、「デビュー前から乗り味が良くて調教も動いていた。根性があって最後まで長く脚を使える馬。あまり課題がない」と高い評価を与えた。

 福島でのデビュー戦は9着。これが唯一の右回りだが、鞍上は「メンコを着けたまま臨んだのが良くなかった。右回りが敗因ではない」とのジャッジ。仮に3戦全勝で駒を進めていたらもっと人気になったはずだが「今回も人気はないと思うが、その方が気楽でいい。馬も人も平常心で臨みたい」と挑戦者の立場を歓迎した。

 年間0勝からの復活を遂げた柴田大と100万円馬の雑草コンビが、ズラリそろった良血馬にひと泡吹かせるか!?年の瀬の大レースには、そういうドラマがあっていい。

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2014年12月18日のニュース