【チャンピオンズC】3年連続2着ワンダーアキュート 4度目の正直

[ 2014年12月3日 05:30 ]

8歳ワンダーアキュートがチャンピオンズCで中央初G1を目指す

 舞台を中京に移し、装い新たに行われる「チャンピオンズC」。師走のダート総決算にふさわしく、各世代を代表する重賞ウイナーが集結した。最年長8歳のワンダーアキュートは、JCダートとして行われた過去3年連続で2着惜敗。この一戦に懸ける思いは強い。

【チャンピオンズC】

 まさに悲願のタイトル。12年JBCクラシック(川崎)、今年の帝王賞(大井)と、地方交流G1を2勝しているワンダーアキュートだが、中央が舞台のG1は7度挑戦して未勝利。とりわけチャンピオンズCは、JCダートとして行われた近3年連続で2着。昨年は勝ったベルシャザールに首差惜敗。届きそうで届かない、もどかしさが残る。

 3歳秋、古馬相手にシリウスS、武蔵野Sと重賞を連勝。その後はダート重賞の常連として、常に上位に食い込む激走でファンを沸かせてきた。6歳で初G1を制して以降の成績は【3・5・5・1】。8歳を迎えた今年もG1ばかり4戦して【1・0・2・1】。6月の帝王賞では、今年G1・3勝のコパノリッキーに完勝している。息の長い活躍を支える肉体に衰えはない。佐藤正師は「まず心臓が強い。骨りゅうで2回ほど休んだこともあるが、それ以外に大きなケガもなく体も丈夫。この馬はとにかく筋肉が柔らかい。それが故障の少なさにつながっている」と、歴戦の雄を称える。

 前走のJBCクラシック(盛岡)は、レコードで逃げ切ったコパノリッキーを捉え切れず3着。「いい流れだと思ったが、意外に前が止まらなかった」。師は完敗を認めた上で「叩いた上積みは確実。今回は流れも違うはず」と、反撃への手応えを語る。12年に改修された中京を走るのは初めてだが「坂のあるコースは東京で結果を出しているし問題ない。いかにゴール前まで脚を残すかだけ」と意に介していない。輸送による馬体重の変動が激しい馬だけに、栗東からの輸送時間が短いのも歓迎だ。

 年が明ければ9歳。「年齢的にも何とか(中央の)タイトルを獲らせてあげたい。6歳の時から、ずっと言い続けているけどね。激しいレースになるとは思うが期待している」。穏やかな口調に愛情と、愛馬への揺るぎない信頼が感じられた。

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2014年12月3日のニュース