【ステイヤーズS】スタミナ自慢モビール 距離延びるほど伸びーる

[ 2014年12月3日 05:30 ]

長丁場を使われながら着実に力を付けてきたモビール

 中山は師走名物の「スポニチ賞ステイヤーズS」。スタミナ自慢の6歳モビールが、戦列復帰後初の重賞騎乗となる後藤とのコンビで初タイトルを狙う。

 平地最長3600メートルで行われるレースは一年でステイヤーズSだけ。過去に出走経験のない馬にとっては未知の距離となる。「やってみないと…」などと慎重なコメントが目立つ中、モビールの武市師は至って前向き。「初めての距離だけど、距離は延びれば延びるほど持ち味が生きる」と舞台を大歓迎した。

 遅咲きのハーツクライ産駒。長丁場を使われながら着実に力を付けてきた。2、3月に小倉で2600メートル戦を連勝。夏は格上挑戦の札幌日経OPで3着と善戦し、今回も対戦するクリールカイザー(4着)などに先着した。師は「馬は本当に良くなってきている」と成長に目を細める。

 同産駒のステイヤーズS出走は初めてとなるが、3400メートルのダイヤモンドSは13年アドマイヤラクティ、14年フェイムゲームと連勝中。スタミナ勝負にはめっぽう強い。11月26日のWコースでの1週前追い切りは重い馬場を苦にせず上々の動き。「先週の追い切りも感触が良かったし、ひと叩きして良化している」と状態面にも胸を張る。

 前走・アルゼンチン共和国杯(6着)は51キロ。今度は別定戦で56キロを背負うが、師は「56キロは札幌日経OPで経験しているから」と克服への手応えを示した。鞍上の後藤はケガから復帰後初の重賞騎乗で、その手綱さばきも注目される。札幌日経OPで上がり3F最速をマークしたように、バテない末脚が身上。モビールが伸びーる。そんなシーンがあるかもしれない。

続きを表示

2014年12月3日のニュース