【チャンピオンズＣ】オールスターで輝けクリノスターオー

　【Ｇ１ドキュメント＝２日】ダート路線の強豪が集結する一戦とあって、このレースは賞金ボーダーがかなり高くなった。今年に入って平安Ｓ勝ち、エルムＳ２着、シリウスＳ勝ちとコンスタントに賞金を加えてきたクリノスターオーですら出走決定順が１６番目。何とかギリギリのラインでゲートインにこぎ着けた。吉田助手が意気込みを伝える。

　「今年の初めに何とかチャンピオンズＣに出られたらな…と思っていたんやわ。ここにくるまでが大変やった。オールスターのようなメンバーがそろうけど、この馬も力のある馬と戦ってきたからね。チャレンジャーの気持ちで頑張るわ」

　デビューしたのが一昨年の秋。入厩当初から吉田助手に「体の使い方とかバネがいい。走るぞ」と聞いていた柏原は京都芝１８００メートルでの新馬戦に注目していた。結果は３着。そこで勝ち上がったのが、後の菊花賞馬で先週のジャパンＣを快勝したエピファネイアだった。この馬自身は２戦目以降、ダート一本で勝負。デビュー前につかんだ陣営の感触は本物だった。

　前走・みやこＳは１番人気５着。道中は２番手で流れに乗ったものの後続のプレッシャーがきつく、結果的に先行馬に厳しい展開になった。「前走はびっしりマークされる形。それでもコンマ４秒差だから、そんなに負けていない。気分屋なところがあって走り切っていない。その分、ダメージはなかったし、この中間も状態はいいよ」と力を込める。新馬戦で戦ったエピファネイアに続き、今週はこの馬の番。柏原はそんなシーンを思い描いている。