【新潟2歳S】北村宏 マルシェの背中に“未知の感触”

[ 2014年8月29日 05:30 ]

アヴニールマルシェに期待を寄せる北村宏

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、新潟2歳Sでアヴニールマルシェに騎乗する北村宏騎手を直撃した。

【新潟2歳S】

 ――アヴニールマルシェですが、前走(新馬1着)の競馬前の雰囲気は?

 北村宏騎手 初めての実戦ということでそれなりに気合は乗っていたけど、コントロールできる範囲でした。

 ――スタートは普通に出た。

 集中力を切らさないよう、枠内の駐立に気をつけていました。それで普通に出てくれました。

 ――最内1番枠だったせいか、多少、馬群を気にしていた?

 怖がったりはしていなかったので、乗っている感じでは馬群を気にしているようには思いませんでした。

 ――前半は頭が高い感じだったのでそう見えました。

 ハミを取ったけど、抑えたので少し頭が高くなったかもしれません。特に気にするほどのことではありませんでしたよ。

 ――早めに外へ出した。

 せっかく手応えがあるのに、前の馬が下がってきて窮屈になるのは嫌でした。だから早めに動ける位置へ持っていきました。

 ――4コーナーでは手を動かして前を捉えにいった。

 前にいたロジチャリス(2着、その後未勝利戦勝ち)の調教で併せた相手に乗ったことがあり、走る馬だと分かっていました。だからあまり楽をさせると良くないと判断して動かしていきました。

 ――ムチに反応してモタれながらも差し切った。

 そうですね。着差以上の強さは感じたけど、最後に少し無理をさせてしまったかもしれません。

 ――高脚を使う感じだった。

 苦しがっているわけではなく、バネがあるからだと思います。悪い点ではありません。

 ――中間、気性面は?

 使われてもっとカリカリしてくるかと思ったけど、意外と大人しい感じ。血統的に気が乗り過ぎる可能性がある馬なので、そのあたりを考えて牧場でも上手に接してきてくれたのだと思います。

 ――最終追い切りは坂路で56秒8~12秒7。

 まずは併せた相手より前へ行き、一度抜かせてハミ掛かりをチェックした後、再度並ばせてフィニッシュ。馬なりだったけど、良い感じでラップを上げて走ってくれました。

 ――デビュー前から調教で乗っていますが、さらに良くなっている感じ?

 最初から過去に感じたことのないバネのある走りをする馬だと思ったけど、今でもそう感じさせます。

 ――藤沢和厩舎では数々のG1馬の調教に乗ってきましたよね?

 はい。でも、この馬のバネや背中の感じは今まで受けたことのない感触なんです。それくらい高い能力を感じるので今回も期待しています。

続きを表示

2014年8月29日のニュース