【新潟新馬戦】自ら育てたステイの子 池江氏愛馬ネージュドール初陣

[ 2014年8月29日 05:30 ]

馬主で初レース!!愛馬・ネージュドールの成長に目を細める池江泰郎氏

 ステイゴールドの血が騒ぐか――。スポニチ本紙評論家で元調教師の池江泰郎氏(73)が、初めて馬主として所有したネージュドール(牡2=高橋康)が新潟日曜5R新馬戦(芝1600メートル)でデビューする。今年4月のブリーズアップセールで、3240万円(税込み)で購入した芦毛のステイゴールド産駒。自ら育てた父の産駒で、馬主初勝利を目指す。

【新潟日曜5R】

 ネージュドールは当初、7月初旬の中京デビューを目標にしていたが、左前脚の捻挫で先延ばしになっていた。その後は乗り込みをこなし、27日には手応え十分に坂路4F54秒3~12秒7をマーク。乗り手のGOサインにも素早く反応し、キビキビとした四肢さばきで軽快に駆け上がった。

 稽古をスタンドで見守った池江氏は「時計も出ていたしいい動きだった。捻挫の影響もなさそう。馬体を重苦しく見せていないので初戦から楽しみです。新潟の長い直線もゆったりと運べそうで、持ち味の瞬発力が存分に生きそうだね」と満足そうに振り返った。

 父はステイゴールド。01年の香港ヴァーズで海外G1制覇、国内G1・2着4回と第一線で活躍した同馬は池江氏が育て上げた。同氏は他にもディープインパクト、メジロマックイーンなど数多くの名馬を送り出した名伯楽。11年2月に調教師を引退後、13年7月に馬主免許を取得。今年4月のブリーズアップセールで「シルエットが父にそっくり」という理由で、ネージュドールを3240万円(税込み)で落札した。「調教師とは違う立場。自分の子どもが運動会に出るような気持ちです」と馬主としての心境を語る。

 管理する高橋康師は「入厩当初は体が細かったが、今はふっくらと見せて走りもしっかりしてきた。父の最盛期を間近で見てきたが、姿も似てきましたね」と手応えを感じている。ステイゴールドは種牡馬としてオルフェーヴル、ゴールドシップを輩出。馬名の通り“輝き続けている”。育ての親の愛情を一身に受けた若駒が、新潟の長い直線を攻略できるか注目したい。

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