61戦2勝のサラブレッド シンザン超え国内最長寿に

[ 2014年8月29日 12:23 ]

 国内最長寿のサラブレッドとされ、1996年に死んだ戦後初の三冠馬「シンザン」の記録35歳3カ月11日を、長野県佐久市のスエトシ牧場で飼育されている通算成績61戦2勝の元競走馬「シャルロット」が更新したことが29日、分かった。

 同牧場などによると、シャルロットは79年5月14日、北海道静内町(現新ひだか町)で生まれた雄のサラブレッド。「アローハマキヨ」の名で地方競馬に出走、85年引退した。その後は各地の乗馬クラブを転々とし、2003年から同牧場で飼われている。26日に35歳3カ月12日を迎え、通算成績19戦15勝2着4回のシンザンを長寿記録では上回った。

 スエトシ牧場の藤原直樹専務(49)は「特別な飼育はしていないが、獣医師にもかからず元気に牧場を走り回っている。自然のまま生を全うしてほしい」と話す。同牧場は引退した競走馬などを対象とする養老牧場で、日本ダービーを制した「メリーナイス」もいた。

 日本中央競馬会(JRA)によると、JRAが年齢を把握しているのは競走馬や種牡馬として活躍した一部にとどまるが、国内のサラブレッドでシンザン以上に長生きしたケースは聞いたことがないという。

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2014年8月29日のニュース