【皐月賞】内田が「最強の1勝馬」クラリティシチーをどう導くか

[ 2014年4月17日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=16日】美浦で追い切られた4頭で最初にコース入りしたのがクラリティシチー。内田が騎乗しWコースでレイズアスピリット(3歳500万)を3馬身追走。直線で内に馬体を併せ、手綱をグッと押し込まれるとエンジン全開。楽々と2馬身突き放した。6Fは82秒8だった。

【皐月賞】

 浜田は調教を終えて引き揚げてきた内田のもとへ。「反応は良かったし変わらずいい状態で来ているよ」。表情に満足感を漂わせながら続けた。「1勝馬とは思えない走りをする。前走(スプリングS3着)もG1馬(2着アジアエクスプレス)にスッとかわされてから食い下がった。普通ならもっと離される展開であの着差(首差)。大した馬だと思う」

 前走が初騎乗だが馬の長所も短所も把握している。「グンと伸びて他馬をかわしていく脚は速いが持続性に欠ける。一瞬の瞬発力をゴール板にうまく合わせる必要がある」。秘策はあるのか。今の中山芝は3~4角の内側が特に荒れている。「4角で抜け出すところがポイント。この馬は荒れた部分を走っても持ちこたえられるはず」

 状況が似ているのが2年前。ライバルが避けた、荒れたインを突いて一気に抜け出し、ゴールドシップをVへと導いた。

 「あの時は“みんなどうして外を回っているの”という感じで進路を切り替えた。勝ったから正解なんだけど、ああいうこともある。いろいろな可能性を考えながら馬とコンタクトを取りたい」

 必殺のイン突きが再び飛び出すのか、それとも…。最強の1勝馬を名手がどう導くのか。

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2014年4月17日のニュース