【京都金杯】冬将軍ガルボ、中1週でも破格11秒8!

[ 2014年1月3日 05:30 ]

<京都金杯>ポリトラックコースで追い切るガルボ

 今年も中央競馬は5日の東西金杯で幕を開ける。14年のトレセン馬場開きとなった2日、美浦ではスポニチ賞京都金杯に出走するガルボがポリトラックで最終追い。暮れの阪神C2着から中1週とは思えない豪快な動きを披露した。

 強行軍も何のその。冬将軍ガルボが“おとそ気分”を吹き飛ばす豪快な走りで絶好調をアピールだ。午前7時、美浦トレセンの14年馬場開きを待って、まずは坂路へ。準備運動代わりに1本、ゆったりと駆け上がるとポリトラックへ移動。向正面から軽快に加速すると、3~4角は外ラチいっぱいを回って直線へ。鞍上が派手なアクションをせずとも、自然と1段上のギアへと入り四肢の回転速度が増す。5F63秒7、ラスト1F11秒8は、中1週としては破格の好時計だ。

 「間隔が詰まっているから、そんなにやるつもりはなかったが、この馬は時計が出てしまうね。ストライドが大きいからね。でも、それだけ調子がいいということでしょう」。清水英師は満足そうな笑みをたたえて愛馬を出迎えた。昨年は不振続きだったが、有馬記念の翌日に行われた阪神Cで首差2着に好走。13年最後の重賞で復活のきざしを見せ、勢いそのままに再び西へと進軍する。「阪神への輸送でもへこたれなかったし、冬場は本当に体調がいい。それに関西の水も合うみたい。京都は重賞も勝っている(10年シンザン記念)し、金杯も2着(11年)があるからね」。指揮官の言葉に力がこもる。

 阪神Cは1400メートルで今回はマイル戦。師は「距離を延ばすのは、縮めるより難しい面がある」とした上で、前走に引き続いて手綱を取る岩田に期待する。「近走の成績が悪かったから、前走は岩田君も半信半疑で乗っていたと思う。今回は走ることが分かっているから勝負するんじゃないかな。あれだけの名手だから流れの違いにも、うまく対応させるだろう」。

 清水英師はガルボの軌跡に重ね合わせ、最後をこう締めくくった「昨年は(厩舎も)ふがいない成績だったので、今年はふんどしを締め直して行くよ。年末に“よく頑張った”と言ってもらえるように」。飛躍の誓いを胸に、ガルボと師の14年が幕を開ける。

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2014年1月3日のニュース