【中山金杯】コスモファントム年明け初日に軽快12秒6

[ 2014年1月3日 05:30 ]

<中山金杯>年明け初日の稽古で、坂路追い切られたコスモファントム

 今年も中央競馬は5日の東西金杯で幕を開ける。栗東では中山金杯のコスモファントムが坂路で軽快な走り。3年前の優勝馬が、復活を懸けて東上する。

 3年前の覇者で一昨年も3着に好走した実績の持ち主コスモファントムが7歳となった年明け初日の稽古でいきなり熱のこもった追い切りを消化した。坂路単走でしまい重点に追われ4F57秒7。徐々にペースを上げる理想的なラップを刻んで、ラストは鞍上が手応えを確かめるように1F12秒6と軽快なフォームで駆け上がった。正月気分を吹き飛ばすような迫力ある動きに宮師の口ぶりも軽やかだ。

 「近走は結果が出ていないが調教も動いていたし、徐々に息は持つようになってきた。何より先行力が武器なので流れに乗ってしぶとさを生かす競馬ができればチャンスはあるよ」

 ここまでデビュー3戦目で勝ち上がると、ラジオNIKKEI杯2歳SではG1・3勝(10年皐月賞、有馬記念、11年ドバイワールドカップ)を挙げたヴィクトワールピサと首差の接戦を演じた。その後の重賞戦線でも先行力としぶとい粘りで2勝を挙げる活躍。なかでも人気薄での好走(10年中日新聞杯=6番人気2着、11年同=11番人気1着など)が光り、今回と同じハンデ重賞【2127】など穴をあけてきた。

 7歳馬だが衰えは感じない。宮師が「馬のリズムを大事にして調教メニューを決める」という方針のもと、状態面の良さを見極めての年明け調教。穴馬の血が目覚めたか―。ファントムがビックな“お年玉”となりそうなムードが漂ってきた。

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2014年1月3日のニュース