松阪競輪廃止へ 臨時市議会で再生予算案否決

[ 2012年12月30日 06:00 ]

 赤字に陥っている市営松阪競輪場(三重県松阪市)について、山中光茂市長が29日、取材に、廃止する方向で協議を進める意向を明らかにした。

 市は、来年2月に民間企業が再生案を市民らに示し、意見交換する公開プレゼンテーションを計画。28日の臨時市議会で、費用として393万4000円を計上した競輪事業特別会計補正予算案などを提出したが、賛成少数で否決された。

 11月議会でも、再生を民間企業に委託して3年間で黒字化を目指すことを盛り込んだ補正予算案を提出したが否決されている。

 山中市長は「公開プレゼンテーションすらできないのなら、市としてはこれ以上できることはない。廃止の方向になる」と話し、ほかの競輪場の車券を売るサテライト化を含め、今後の在り方を検討するとしている。

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2012年12月30日のニュース