【京王閣・KEIRINグランプリ】復活の浅井「走るのが楽しみ」

[ 2012年12月30日 06:00 ]

スポニチロゴを付けた浅井。顔の似ている広島前田健のサインボールを手に全力投球!!

 浅井康太(28)がGP初制覇を狙う。「KEIRINグランプリ2012」に出場するベストナインは29日、公開練習などで最後の調整に努めた。誰が勝ってもGP初優勝、そして今年の賞金王も懸かる大一番だ。

 前半戦の低迷から復活した浅井。勝っておごらず、負けて腐らず、常に自然体を強調する三重のイケメンが1億円ゲットへ最も近い位置にいる。オフシーズンのない競輪選手は1年間ピークを保つのが難しい。落車の危険と隣り合わせで、ケガと戦い続ける宿命がある。それを克服することがトップ選手の条件。昨年G1・2勝の浅井は3月松山記念決勝での落車が尾を引き春先は苦しんだ。だが、傷が癒え天性のバランス感覚を取り戻すと、右肩上がりに調子が上向きスピードは切れ味を増すばかり。「岐阜記念の頃から良くなった」と振り返るように、7月以降は46戦22勝、記念4V(岐阜、久留米、小田原、松阪)の固め打ち。圧巻は11月松阪記念決勝。そのシリーズから使用した4倍ギアで挑むと絶体絶命の8番手からバンクレコードに並ぶ10秒8でVゴールを駆け抜けた。

 勢いは止まらない。競輪学校で合宿(21~23日)を共にした深谷が「浅井さんはめちゃくちゃ強かった」と目を丸くするほど。思い返せば、昨年のGPは足首のじん帯を痛めた影響で「引きずって走っていた感じ」だった。それでも初出場で3着。今年は「S級戦や記念に参戦する感じで調整した。体調は順調だし昨年よりリラックスしてますね。走るのが楽しみ」。強心臓の28歳は全力でペダルを踏み込める喜びを感じている。

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2012年12月30日のニュース