【京王閣・ヤングGP】松岡V 同門の絆、番手まくり決まった

[ 2012年12月30日 06:00 ]

ヤンググランプリを制し賞金ボードを掲げる松岡

 競輪のヤンググランプリ2012(G2)は29日、東京・京王閣競輪場で行われ、竹内雄作の逃げに乗った松岡篤哉(30=岐阜・97期)が番手まくりで優勝、賞金390万円を獲得した。

 同門の固い絆が実を結んだ。弟弟子の竹内が打鐘前から出て主導権。中団から稲毛が勢いよく迫ったが、松岡は慌てることなくギリギリまで引きつけて最終2センターから強烈に踏み込んだ。「2角から後ろを警戒して、来たところを併せて出ようと思っていた。少しかぶって危なかったけど落ち着いていけました」。いったんは前に出た稲毛を内から抜き返すと、そのまま力強く押し切って栄光のVゴールを駆け抜けた。

 敢闘門では愛弟子の走りを見守った師匠の山口富生が中部の仲間とともに出迎えた。松岡は「師匠に“よかったな”と言われました。竹内のおかげなんで、それがうれしいです」と言って笑顔を見せた。「優勝した実感はまだないけど、責任感を持って、来年はG1で上位選手を相手にひとつでも上のレースで走れるように頑張りたい」。さらなるステップアップを目標に、ニューヒーローが2013年を飛躍の年にする。

 ◆松岡 篤哉(まつおか・あつや)1982年(昭57)6月28日生まれの30歳。岐阜県大垣市出身。東海大卒。10年1月プロデビュー。通算成績は231戦88勝、2着34回、3着17回。通算取得賞金は4815万円。1メートル72、83キロ。血液型A。

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2012年12月30日のニュース