【京王閣・ＫＥＩＲＩＮグランプリ】中部コンビ深谷＆浅井が結束！

３０日の大一番へズラリ並んだグランプリ９戦士

　中部コンビは深谷―浅井の並びで結束――。「ＫＥＩＲＩＮグランプリ２０１２」は３０日、京王閣競輪場で行われる。優勝賞金１億円の一発勝負に出場する武田豊樹、浅井康太ら今年のベストナインは２７日、京王閣競輪場に集結して身体、車体検査を済ませた。２８日は「ガールズグランプリ２０１２」（優勝賞金５００万円）、２９日は「ヤンググランプリ２０１２」（優勝賞金３９０万円）が行われる。また２８日からは渡辺一成らが出場するＦ１「寺内大吉記念杯」がオールＳ級戦で開催される。

　暮れの大一番に出場するベストナインが各々の思惑を胸に京王閣競輪場に集結した。

　中でも１９日の前夜祭で「２７日まで（連係策は）考えたい」と並びを持ち越しにしていた深谷と浅井の中部コンビに注目が集まった。両者は２１～２３日まで静岡・競輪学校で合宿、ともに汗を流した。そこで浅井が「深谷君に任せます」と深谷の番手戦を選択。対する深谷は「浅井さんが僕に任せてくれるまで（感触が）戻りました」と深谷―浅井の結束を表明した。

　今年の充実ぶりで上回る武田は自然体で現れた。Ｇ１・２勝、Ｇ２・２勝をはじめとした今年の戦歴と安定感は他のライバルを圧倒している。それでも進化を続けるアスリートは「もう少しやりたいトレーニングもあったけど」と練習に対するひたむきさを感じさせた。

　中部勢の並びを耳にすると「（先頭を走る）敵は深谷君、佐藤君、そして村上君の３人ですね。これから（レースを）考えます」。５回目のＧＰ挑戦で初制覇のイメージトレーニングに入った。この武田に長塚―岡田が続いて関東ライン。

　北日本８８期勢は３人とも今年のＧ１タイトルホルダー。「連係実績も多いラインなので結束して頑張りたい」と成田が語るように３人の連係実績は豊富。山崎が「前夜祭の前に一緒にご飯を食べながら前後を決めた」と語る佐藤との前後は佐藤―山崎。両者に成田が続いて上位独占を狙う。

　３年連続６回目のＧＰ舞台の村上は単騎戦。１６日の練習中に落車、右肋骨を骨折するアクシデントもあったが「やるべきことはやってきた」と魂の走りでＧＰ初制覇を狙う。９選手の誰が勝っても初制覇（第１回大会の８５年を除く）の舞台になる今回のグランプリは横一線の優勝争いが繰り広げられる。

　▽ＫＥＩＲＩＮグランプリ選考基準　正選手９人、補欠１人（脇本雄太）。開催時Ｓ級に在籍する選手の中から、今年の４日制以上のＧ１（日本選手権、高松宮記念杯、寛仁親王牌、オールスター、競輪祭）を優勝した選手が出場する。９人に達しないときは、競輪祭最終日（１２月２日）までの賞金獲得額の上位者を順次選抜。