地方の“絶対エース”フリオーソ 最後の雄姿見逃すな

[ 2012年12月28日 06:00 ]

東京大賞典がラストランのフリオーソ

 【地方競馬です!!】希代の名馬の最終戦が近づいてきた。フリオーソ。地方の“絶対エース”として走り続けてきた同馬の引退に寂しさを感じるが、最後の雄姿をしっかりと目に焼きつけ、種牡馬としての新たな活躍に期待したい。

 5月かしわ記念2着以来の復帰。25日の最終追い切り後、川島正師は「中間、坂路もやったし、疲労が蓄積しないよう調教を軽くしたり、強くしたり。馬もピタッと大賞典に合わせてきた。何か運命的なものを感じるね」と語った。南関固定開催のG1は1度しかチャンスがない2、3歳時を含め6勝。07から10年まで2、5、7、2着の東京大賞典は唯一手にしていないビッグタイトルだ。

 11日に大井で中間追い切りに乗った主戦・戸崎は「まだポワンとした感じはあったけど、頭もいいし(本番へ向け)馬が全て分かっていると思う」と信頼を寄せる。人間が気負うと馬に伝わってしまうと平常心で稽古をつけてきた佐藤太も「絶好調時と比べたら気が足りないが、思っていた以上のところまできた。馬も分かっているのかな」と笑顔。まさに人事を尽くして天命を待つ。これまで何度も見せてくれたフリオーソ自身の底力が勝負の鍵を握る。(池田 裕文)

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2012年12月28日のニュース