現実味帯びる“武豊超え” それでも「意識しない」

[ 2008年7月31日 06:00 ]

ファンにサインをする三浦

 さて、今後5カ月で、どこまで勝ち星を伸ばすか。鍵は騎乗数になりそう。武ですらデビュー3年目で、ようやくできた1日全レース騎乗を、すでに3回。ここまでの騎乗数は356回。このペースなら武の新人騎手最多騎乗(554回)を更新するのは確実。勝ち星は騎乗数に比例して伸びていくもの。騎乗700回を楽にクリアするようなら80勝到達も夢ではない。「今は数字を意識せずにトップ騎手の技術を少しでも盗み、自分を磨きたい。武さんの記録超え!?周囲の方の応援には応えたいが、僕は僕なので、あまり意識していない」と三浦。18歳とは思えぬ落ち着いたコメントに“武超え”の期待が膨らむ。

 最後に、武豊本人に三浦について聞いた。「よく勝つね。僕のデビュー時よりも勝っている」。そして、こんなアドバイスを。「この世界はメディアを含め、飛びつくのは早いが、ソッポを向くのも早い。今は新鮮だから騒いでくれるが、決してはやりものとならないよう、地に足をつけて頑張れ。今後3年間が勝負!!」。武を追いかける三浦の長い闘いはこれからだ。

続きを表示

2008年7月31日のニュース