ドリジャニ爆発デモ11秒7/小倉記念

[ 2008年7月31日 06:00 ]

単走で追い切るドリームジャーニー

 「第44回小倉記念」の最終追いで抜群の動きを披露したドリームジャーニー。春の2戦はともに期待外れに終わっているだけに、この夏に懸ける思いは強い。朝日杯FSを鮮やかに差し切った剛脚を武器に昨年の神戸新聞杯以来、約10カ月ぶりの勝利を目指す。

 きれいに整備された朝一番のDWコースを、弾むようなフットワークで駆け抜けた。ドリームジャーニーはいつも通り吉村助手を背に単走追い。テンからピタッと折り合って、絶好の手応えで直線へ。追えば追うだけ伸びてきそうな雰囲気。最後は鞍上が軽く手を動かしただけ。それで十分なゴーサイン。そのまま真っすぐに伸びて6F82秒6~1F11秒7をマークした。
 文句なしの動きに池江寿師も納得の笑みを浮かべる。
 「先週同様、馬なりでいい動きだったね。ようやく本来の走りに戻ってきた。今はいい頃の前向きさがあるし、朝日杯FSや神戸新聞杯あたりの雰囲気に近づいてきている」
 一昨年は朝日杯FSを制して2歳王者に輝くと、昨秋の始動戦・神戸新聞杯も差し切りV。このメンバーに入ればG1、G2勝ちは飛び抜けた実績と言える。マイル路線を歩んだ春はマイラーズC14着、安田記念10着と不完全燃焼に終わっただけに、この夏に懸ける思いは自然と高まってくる。
 池江寿師は「安田記念は内ラチ沿いに馬が殺到して出るに出られず不運な内容だった。スペースさえあれば2着争いにはなっていたと思うし、具合が良かっただけに残念だった。今回はコーナー4つの競馬にこだわって、このレースへ。この条件なら道中息を入れやすいはずだし、いい頃の爆発的な脚を使えそうな気がする」と期待をかける。
 ここ2戦は58キロを背負っていたことを考えれば、トップハンデ57キロもそれほど気にする必要はない。「410キロ台の馬だけに57キロを背負うのは気掛かりだけど、これくらいのハンデは克服してほしいね」。春のうっ憤はここで晴らす。師は直線で突き抜けるシーンだけを思い描いている。

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2008年7月31日のニュース