藤井名人 タイトル戦16連勝で歴代最多大山15世名人の17へ王手も「形勢判断の甘いところが出た」 

[ 2024年4月11日 22:08 ]

第1局を逆転で制した藤井聡太名人だが、感想戦では考え込む場面も…(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第82期名人戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)7番勝負は11日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で第1局2日目が指し継がれ、先手・藤井聡太名人(21)=王将含む全8冠=が挑戦者・豊島将之九段(33)に141手で勝利した。終局は午後9時22分。藤井は昨年度奪った名人位の初防衛へ白星発進した。

 藤井は昨年9月12日、当時の永瀬拓矢王座に挑んだ王座戦第2局以来のタイトル戦連勝を16へ伸ばした。大山康晴15世名人が61年度九段戦第3局から王将戦、62年度名人戦、王位戦、そして十段戦第1局まで継続した歴代最多17連勝へ王手をかけた。

 「終盤はどう粘るかという展開だったかと思う。少し形勢判断の甘いところが出てしまった」

 飛車が自陣へ押し込められて奪われ、その飛車で自王の背後から迫られた106手目以降、はっきり苦戦を意識した。それでも豊島に決め手を与えず、粘り強く指した。成った豊島竜を支える桂を奪った123手目で、形勢逆転を自覚。長く活用できずにいた右桂を初めて跳ね出して勝利を確信した。

 20日に伊藤匠七段(21)を挑戦者に、先勝して迎える叡王戦第2局を経て、名人戦第2局は23、24日に千葉県成田市の新勝寺で指される。

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