私人逮捕系ユーチューバー「ガッツch」逮捕でクラファン停止　数百人から150万円超える寄付金も

「ガッツch」の公式Xから

　私人逮捕系ユーチューバー「ガッツch（チャンネル）」によるクラウドファンディングが21日までに停止されたことがわかった。

　警視庁は20日、覚醒剤を共に所持したいとインターネット上で知り合った男をそそのかしたとして、覚醒剤取締法違反（所持）の教唆疑いで、「私人逮捕」をうたうユーチューバー、今野蓮容疑者（30）、奥村路丈容疑者（28）の2人を逮捕。警視庁によると、覚醒剤を持っている相手をおびき出し、110番して警察官が逮捕する様子を動画撮影してユーチューブに投稿していた。

　2人はユーチューブチャンネル「ガッツch」を運営。盗撮や痴漢をしたとして一般人を取り押さえる動画なども投稿していた。逮捕容疑は共謀して8月、ネット掲示板で女性を装って知り合った男に、秘匿性の高い通信アプリで「覚醒剤を一緒に使いたい」とメッセージを送信。横浜市で覚醒剤を購入し、待ち合わせ場所の新宿駅前（新宿区）に持ってくるようそそのかした疑い。男は覚醒剤取締法違反容疑で現行犯逮捕され、その後起訴された。

　今野容疑者は「11月8日をもって、YouTubeの広告収益が停止しました」と動画内で語っていた。そして、クラウドファンディングサイト「Voice」にて、署名と活動資金を募集すると発表。数百人から150万円を超える寄付金を集めていたが、21日午後8時時点でそのサイトにはアクセスできず「本イベントは、規約により削除または公開が停止されております」と表示されている。今野容疑者が逮捕されたことが原因とみられている。