加藤シゲアキ 10月に3年ぶり新作刊行「エンタメ作品であり、また問題作」

[ 2023年8月16日 04:00 ]

加藤シゲアキ(撮影:羽田誠/スタイリスト:十川ヒロコ/ヘアメイク:KEIKO(Sublimation)/アートディレクション:高倉健太(GLYPH Inc.))
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 NEWSの加藤シゲアキ(36)が執筆した長編小説「なれのはて」(講談社)が10月25日に刊行されることとなった。構想から約3年をかけて完成した、原稿用紙740枚超えの大作。「自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作」と語った。

 2012年に作家デビュー。20年に刊行した長編小説「オルタネート」は高校生限定のマッチングアプリを題材にした青春群像劇。第164回直木賞にノミネートされるなど、作家としての確かな実力を世間に見せつけた。

 その後初の長編小説ではテーマを大きく変え、一枚の不思議な絵の謎を通して人間の業に向き合いながら力強く生きようとする人々を描く。東京、新潟とともに舞台となるのが、加藤の母の地元・秋田。78年前の終戦前夜に同地で起きた日本最後の空襲と言われる土崎空襲が物語のきっかけとなる。

 制作過程でこの空襲について知ったといい「自分がこの小説を書く宿命を感じました」と回顧。「この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です」と心境を明かした。戦争や家族、仕事や芸術とさまざまな要素を詰め込んだ“集大成”的作品となっており「今だからこそ、全身全霊で書き上げることができた」と手応えを語った。

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