椎名林檎 楽曲作り専念への思い「歌うってことだけを排除したくて」 曲作りは「泣きながら」

[ 2023年6月2日 16:47 ]

歌手の椎名林檎
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 シンガー・ソングライターの椎名林檎(44)が、1日放送のNHK「NHK MUSIC SPECIAL」(木曜後10・00)に出演し、パフォーマンスと曲作りにまつわるジレンマを明かした。

 この日は元女優で劇作家、演出家の根本宗子氏(33)と対談。2020年に出役を辞めたという根本氏が「すごくやりやすかったです、辞めた方が」と明かすと、椎名は「ほれごらん。そうだと思うんだよな」と答え、自身も「私も歌うってことだけを排除したくて」と、意外な思いを打ち明けた。

 作品作りに専念したい思いがあるようで、「よく“裏方に回るって言っているのをやめて欲しい”みたいなことをおっしゃるけど、何?裏方に回るって。今までもずっと裏方の仕事してるじゃん?って思って。何で知らないふりするんだろうと思ってさ」とも告白した。

 その上で、曲の完成までの苦労を熱弁した。「泣きながら書いてるわけよ、こっちは。演出の方もやるじゃない?だから、楽器のドラムがどんなフレーズ、どんなビートをたたくかというのも、自分がデモで(演奏して)。最初はピアノも弾いてあるし、全部丁寧に組んでいって、詞も書いて、構成を作って、丁寧にやったら、そこで力尽きてるのよ」。その手順の大変さ、手数の多さを説明した。

 根本氏が作、演出を手がけ、高畑充希が主演した舞台「宝飾時計」で、椎名も楽曲制作で関わった。「“(楽曲制作を)ここまでやりました”と言ったら、高畑充希ちゃんだったり、ミューズ、そのために訓練している人、歌うため、演じるために体を作れている人が出てきて、やってくれるじゃん?すごいクオリティーでやってくれるんだし、そっちの方がいいんだよ。絶対に、品質が」と、自身の見解を披露。「そこまでやるのに、どんだけの手間が掛かってるか。レンジでチンしてポンじゃないんだよねっていう」と、あらためて曲作りの大変さを説いた。

 それでも、周囲からは歌うことも求められており、椎名は「歌っているのがメインじゃなくて、歌ってるのなんか年間で一瞬でしかなくて。(詞を)書く人間って、四六時中、書いてますよね」と、曲作りに追われる日々について思いを吐露した。

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