中学侵入切り付け事件 ネコ殺害示唆の少年に清原博氏「少年側からの重要なメッセージだと思う」

[ 2023年3月2日 15:01 ]

清原博弁護士
Photo By スポニチ

 国際弁護士の清原博氏が2日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、埼玉県戸田市の中学校で1日、男性教員が刃物で襲われ負傷し、高校生の少年(17)が殺人未遂容疑で逮捕された事件についてコメントした。

 捜査関係者によると、少年は「誰でもいいから人を殺したいと思った」と供述している。戸田市と隣接するさいたま市内では2月、切断されたネコの死骸が相次いで見つかった。捜査関係者によると、少年が関与をほのめかしており、関連を捜査している。

 生徒たちの安全が守られるべき教育現場で起きた事件。番組では対応策などが話し合われた。外部からの人の出入りを制限する案についても議論が上がったが、清原氏は「教育現場ということで、外部の人が入らないようにするというのは、校舎内で生徒たちが移動するわけだから、すべてのドアを施錠してしまうのは可能かどうか分からない」と話すにとどめた。

 近隣でネコの死骸が見つかった事件については、警察も前兆事案として捜査していた可能性があるという。清原氏は「ネコに対して虐待しているというのが事実であれば、それは少年側から出している重要なメッセージだと思うんですね」と指摘。「なぜこんなことをするのか、ストレスやイライラがあってやっているのではないかということを前兆として重大視して、できればご家族や周りの大人が気づいて、どこかに相談できるような体制を作るべきだと思う」と、事件を未然に防ぐための体制作りを訴えた。

 その一つとして清原氏は、少年たちの精神ケアのための相談窓口の存在を紹介した。「少年鑑別所にはこういった事案において、少年や親から相談を受ける無料の相談(窓口)というのがある」とし、「ご家庭で似たようなところがあって悩んでいらっしゃる場合は、少年鑑別所というところですけど、電話して、無料の相談を受けるというのがありますから、ぜひとも気楽にやっていただきたい」と呼びかけていた。

続きを表示

2023年3月2日のニュース