【今夜の“男女逆転”大奥】第7話 綱吉編完結!右衛門佐&柳沢吉保の重なる「上様に恋を…」その意味は?

[ 2023年2月21日 10:30 ]

ドラマ10「大奥」第7話。徳川綱吉(仲里依紗)と右衛門佐(山本耕史)(C)NHK
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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)は21日、第7話が放送される。今夜の注目ポイントを探る。

 <※以下、ネタバレ有>

 第7話は「五代将軍綱吉・右衛門佐編」。右衛門佐(山本耕史)は綱吉(仲里依紗)が一人娘・松姫を失った悲しみを隠し、過去にないほどの奔放な振る舞いをしていたことを知る。それでもなお、桂昌院(竜雷太)から世継ぎを産むことを求められ、父の願いを懸命に応えようとする綱吉。江戸市中においては赤穂事件や生類憐みの令も手伝って評判が下落し、善政を敷けず世継ぎもつくれない自分は何のために生きているのかと慟哭し…という展開。

 原作は「西洋骨董洋菓子店」「きのう何食べた?」などの漫画家・よしながふみ氏が、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に2004年8月号から21年2月号まで連載した同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。

 過去計3度、ドラマ化や映画化されたが、今回は家光編から物語のラスト・大政奉還まで初めて映像化。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、TBS「JIN―仁―」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」などの森下佳子氏。主題歌はシンガー・ソングライター、幾田りらが新曲「蒲公英」(たんぽぽ)を書き下ろした。

 綱吉&右衛門佐編は完結へ。次回予告。右衛門佐と柳沢吉保(倉科カナ)の台詞「上様に恋をしておりました」が重なる。その意味とは…。

 今月5日に放送された「私の『大奥』語り」。原作の綱吉について、吉宗編・杉下役の俳優・風間俊介は「漫画で読んでいる時は、綱吉が好きなんですよね。綱吉にはどこかあるじゃないですか、歌舞伎町的なにおいというか。みんな、華やかな奥につらい思いを重ねていたりするんだろうな、みたいな。それが垣間見えて、ドキュメンタリーなんですよ、本当に」と語った。

 脚本の森下氏は「(世継ぎをつくるという)与えられた先入観、役割にがんじがらめになっていた人。そこからの脱却、解放という現代的なテーマをはらんでいると思います」。どのようなラストを迎えるのか。

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2023年2月21日のニュース