テレ朝・玉川徹氏 “現場取材”後に「モーニングショー」生出演、前日に謝罪し「現場へ足を運んで…」

[ 2022年10月20日 12:57 ]

東京・六本木のテレビ朝日
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 安倍晋三元首相の国葬について事実に基づかない発言をして謝罪したテレビ朝日報道局社員の玉川徹氏(59)が20日、同局の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に生出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題に取り組む弁護士を直接取材後、スタジオで宗教法人への法令違反要件について解説した。

 番組では、岸田文雄首相が1日で答弁変更し、宗教法人への法令違反要件について「民法の不法行為も入り得る」との見解を示したことなどを放送。司会の羽鳥慎一アナウンサーが「この解釈の変更で解散命令請求の行方は今後、どうなっていくんでしょうか。旧統一教会の問題に取り組む弁護士を玉川さんが取材しました」と伝え、玉川氏が旧統一教会への解散命令請求を求めてきた全国霊感商法対策弁護士連絡会の阿部克臣弁護士を取材しているVTRが放送された。さらに玉川氏がスタジオに登場し、パネルを使って宗教法人法第81条「解散命令」などについて解説した。テロップでは、玉川氏について「テレビ朝日報道局 取材生活30年 政治や経済を独自目線で伝える」と紹介されていた。

 19日の放送で、玉川氏は、スタジオではなく、局内の報道フロアに1人で立ち「私の事実誤認のコメントにより、ご迷惑をおかけした電通および菅前総理大臣に対し改めておわび申し上げます」と深く頭を下げた。「事実確認こそが報道の根幹。その原点に立ち返る。現場へ足を運んで取材をし、結果をお伝えする」と、番組には引き続き出演するとした。“電通発言”の流れで「僕はテレビのディレクターをやってきましたから。それはそういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように制作者としては考えますよ」と、自分も視聴者に分からないように政治的意図を持って番組を作ってきたことをうかがわせる言葉を口にし、この発言に対しても批判が巻き起こっていたが、こちらの“政治的意図”についての釈明はなかった。同局広報によると、玉川氏の肩書は「コメンテーター」のまま。出演は不定期で「基本的に、独自で取材したことをスタジオでリポート。場合によっては現場から伝える可能性もある」としている。

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2022年10月20日のニュース