帝国劇場が2025年に一時休館 帝劇ビルを建て替え 現在の建物は1966年からの“2代目”

[ 2022年9月27日 16:14 ]

帝国劇場の外観(C)東宝
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 東宝は、取締役会において、帝劇ビルの閉館及び建て替えを行うことが決定したと27日に発表した。

 帝劇ビルは、東宝が経営する帝国劇場を擁し、竣工から約56年が経過。その上で、東宝は「この度、共同所有する公益財団法人出光美術館様及び隣接する『国際ビル』を所有する三菱地所株式会社様と共同し一体的に建て替えることを決定いたしました」と発表した。

 東宝グループは、4月に「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」を公表し、創立100周年に向けた成長戦略に取り組んでいる。その具体的施策として、様々な成長投資を推進していく予定で、今回の案件は不動産関連投資と演劇事業拡大における中心的な取り組みとして、中長期的な収益基盤の強化を目指すものだという。また、再開発事業を通じて、共同事業者である三菱地所や出光美術館と共に「有楽町エリアの魅力ある街づくり」にも貢献する。

 現在の帝国劇場は、1911年に近代日本の文化芸術のフラッグシップとして開設された後、66年に建替え竣工した2代目。日本を代表する演劇・ミュージカルの聖地として、長年の間、多くの観劇ファン・俳優から愛されてきた。東宝は、「建替え後のビルにおいても、お客様に愛される新たな帝国劇場の再開を予定しており、今後、その具体的な計画について、関係各位のご協力を得ながら検討を進めてまいります」と説明。帝劇ビル及び帝国劇場は2025年を目途に閉館する予定だという。

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