岩城滉一「病院に運ばれた」 「北の国から」伝説のボクシングシーン誕生の裏側 「作り物でやるのは失礼」

[ 2022年5月9日 08:26 ]

岩城滉一
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 俳優の岩城滉一(71)が8日放送のフジテレビ「なりゆき街道旅」(日曜正午)にゲスト出演。フジテレビ「北の国から」での過酷すぎる撮影現場について明かした。

 フジテレビ「北の国から」は1981年から連続ドラマがスタートし、02年まで8本のSPドラマで放送された、北海道・富良野の大自然を舞台にした家族を描いた人気ドラマシリーズ。昨年3月に亡くなった田中邦衛さんが主人公の黒板五郎を演じ、五郎の長男・純を吉岡秀隆、長女の蛍を中嶋朋子が子役時代から演じ、その成長が描かれた。岩城は黒板家と家族同然に交流する“草太兄ちゃん”こと北村草太を演じていた。

 連続ドラマの第21話、草太のボクシングデビュー戦のシーンでは、実際にプロボクサーを相手にした試合を撮影したことも大きな話題となった。岩城は当時について「若かったから、殴りっこするの得意だったから、全然大変でも何でもなかったんだけど、やられちゃったけどね。KOされてね、病院に運ばれた」とあっけらかん。

 この話に、番組MCの「ハライチ」の澤部佑(35)も「演出とかはないじゃないですよね、プロと試合させるって」とツッコミ。それでも、岩城は「(脚本の倉本聰)先生に作り物でやるのは失礼だなって。『やってやらぁ、こいつ』って気になっちゃったんだよね。伸ばされたら伸ばされたでいいじゃないかって。俺が勝ったら本変えろ、って言って、後楽園ホールで殴り合いやったんですよ」と伝説のシーンが実現した経緯を告白。「他の映画みたいに、当たったんだか、当たってないんだか、わからないような映像を撮るのは俺は失礼だなって、先生に対してね。こんな本を書いてくださっているのに、作り物でやるのは失礼だなって。形相変わるぐらいのことをやらないとダメだなって。『(勝敗によってはストーリーを)変えてくれ!』って言いました。そしたら、先生が『もちろん、その通りだね』って言ってくださって、本気にやっていることを認めてもらいたいってのもあったのかもね」と振り返った。

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2022年5月9日のニュース