藤子不二雄A氏が死去 88歳 「忍者ハットリくん」「怪物くん」

[ 2022年4月7日 12:45 ]

藤子不二雄A氏(18年撮影)
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 漫画「忍者ハットリくん」「怪物くん」など人気作品で日本を代表する漫画家の藤子不二雄A(ふじこ・ふじお・えー、本名安孫子素雄=あびこ もとお)さんが7日午前、川崎市内の自宅で亡くなったことが分かった。88歳。富山県出身。自宅で亡くなっており、警察が死因などを調べている。

 1934年(昭和9年)生まれ。寺の住職の子として育ち、のちにコンビを組む藤子・F・不二雄(本名藤本弘、96年死去)さんと転校先の小学校で友達となる。小学生の時から漫画家を志し、高校在学中の51年に毎日小学生新聞でデビューした。

 高校卒業後に地元の新聞社に入り新聞に載せる似顔絵やインタビュー記事を担当していたが、54年に漫画家になるため、藤子・F・不二雄さんと上京。64年に月刊少年漫画雑誌「少年」で「忍者ハットリくん」の連載を開始したほか、「藤子不二雄」の共同ペンネームで創作し、64年に連載を始めた「オバケのQ太郎」が大ヒット。65年からはモンスターギャグ漫画「怪物くん」の連載も始まり、売れっ子漫画家に。65年にはテレビアニメ「オバケのQ太郎」(TBS)が、71年には「新オバケのQ太郎」が放映され、子どもたちの間で人気となった。

 87年にコンビを解消し、藤子不二雄Aとして活動するようになった。

 代表作には「忍者ハットリくん」「怪物くん」のほか、「まんが道」「プロゴルファー猿」「笑ゥせぇるすまん」などがある。

 05年にはこれまでの功績をたたえ、第34回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞、08年には旭日小綬章を受章した。

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2022年4月7日のニュース